六字名号とは何か?
床の間に掛けている掛軸は、法事向けや慶事向けに交換したり、季節に合わせて掛けたりすることが大切です。六字名号の掛軸をお探しの方は、肉筆の六字名号を取り扱っている当店をご活用下さい。
六字名号とは
名号は仏や菩薩の称号を指すもので、親鸞聖人を開祖とする浄土真宗は「南無阿弥陀仏」を六字名号とし、名号を唱えることに大きな意義を認めます。
その昔、病気に苦しむ人々を見るに見かね、どうにかして助けてやりたいと考えた医師が現れます。
医師は病気を治すために薬を作り、病気に苦しむ人がその薬を飲んだところ病気が治り、とても良い状態にまで快復しました。病気が治った人々は、医師に感謝をしてもしきれません。
これは仏教の例え話の1つで、医師というのが阿弥陀仏のことで、薬は阿弥陀仏が作られた南無阿弥陀仏という六字名号を指しています。人は何のために生まれ生きるのか、命尽きるとどうなるのか分からないといった不安を抱えながら生きています。名号には、こうした不安や苦しみ、心の暗い部分を明るくするという力があるのです。
なぜ名号を唱えるのか
親鸞聖人によって大成された浄土真宗の8代目蓮如上人は、たった漢字6文字だが、この名号には私たちを幸福にするための想像を超えた広大無辺な力がある、と教えています。どれほどの力があるのか分からないのは、その値を知る知恵がないからということです。
名号は阿弥陀仏の仏心を表したものであり、名号を分析してもその効果や尊さは分かりません。昔から人の心というのは生きていく上で邪悪なものに汚染され、清浄な心、まことの心は全くないとされています。不安や苦しみを抱えながら生きる人々を憐れみ悲しみ、阿弥陀仏は何とか助けようととてつもなく長い間全身全霊で修行をされ、無上の功徳を完成します。
こうして大成された阿弥陀仏の大慈悲を私たちに受け取りやすくしたのが、南無阿弥陀仏という六字名号なのです。仏法を真剣に聞き抜き南無阿弥陀仏を頂いた時、一切の苦しみは解決して生命の歓喜を得ます。明るく楽しい人生になった時、阿弥陀仏にお礼を言わずにいられなくなり、阿弥陀仏に対するお礼の言葉が南無阿弥陀仏だとすることもできます。
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